令和6年度2学期末安全講習会を実施しました。

2024年12月27日
今回は外部講師、運行管理者と2部構成にて講習を行いました。
1部では特別支援学校教員歴をお持ちの特別講師の方を招致し講演を行っていただきました。
【内容】
特別支援学校の支援内容紹介、
視覚障害(弱視)の見える景色を体感
障害への理解とサポート法
【疑似体験】
片方の手だけ使用し割り箸を割る。
会計をするシチュエーションにて片方の手だけ使用し支払う。
リンゴの絵を書いた後、「きちんと」を書いて下さいと言われ各々の解釈で書く。解釈に戸惑う感覚を体感。
【サポート】
見守った上で困っている様子が見受けられたら「出しましょうか?」等の声掛けをする
足の不自由な方は狭所、段差、斜面の移動、立ち上がりや座ることが困難。お声がけをしながら立つ座る際の支え、杖をついている場合は反対側から支える
はっきりゆ っくり丁寧に話すことの重要性。「~したらだめ」等否定的な言葉ではなく「~しましょう」等とるべき行動が具体的に分かるようにする。

この他には記載しきれないほど様々な内容でご教示頂きました。
2部では運行管理者が行う教育庁より頂いた上半期スクールバス事故事例のデータを基にディスカッション形式を取り入れながら原因と対策を協議しました。

【事故事例1】
「学校駐車場にて、スクールバスが後進しながら駐車指定場所に移動していたところ、停車していた別のスクールバスの車体前面に接触した」
原因)運転士の後方確認不足
防止策)添乗員の誘導を基本通りに行うこと。運転士のバックミラー、バックモニターの確認とともに、添乗員の合図を常に確認すること。
【事故事例2】
「下校便15時30分になってもスクールバスが学校まで戻らなかった為、下校2便に乗車予定の生徒が下校できない状況が発生した」
原因)乗務員の連絡ボードの2便運休と読み間違えた為
防止策)登校便開始前に一日の乗降者予定を運転士添乗員間で確認作業を徹底する。また下校便開始時においても再度運転士添乗員間で改めて確認を行う
毎日行う動作だからこそ油断が生じやすいことを常に意識し、事故事例のような同じエラーを起こさないという心構え、緊張感を保つことが重要と再認識致しました。新年ではより安全安心最優先の運行に努めて参ります。